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キングオブコントの会の話

キングオブコントの会

観ましたか?私はワクワクしながら観ました。特におもしろかったコントだけを文にしてみようと思います。ネタバレというか、そもそも観ていることが前提です。観ていない方は26日までに配信サイトへ。

 

 

 

日村さんがいるのに、「あ〜バイきんぐのネタだなぁ」ってワクワクできて、すごく好きでした。日村勇紀がバイきんぐのネタへ全く邪魔をせず''居る''感じ。ユニットコントって、少し違和感というか異物感を感じるキャラってあるじゃないですか。(いい意味で、の場合もありますが…)あのモヤッと感がまるでない。ネタの雰囲気と、するっとネタに溶け込むキャラが合っていて最高におもしろかったです。あの嘘くさい平和なセットもなんかいいですよね。

ひとつ気になったのは、スマホのバイブが日村さんの股間に当たるというくだりの後の「抜いてくれませんか?」というセリフです。あのくだりの後でしたから、そっちの意味でしか受け取れませんでした…。それならそれでおもしろそうですが。

 

おめでとう

 

最後のところが大好きです。オチの飯塚さん(東京03 )の顔含めてです。

ほぼ全員寝静まった後、ひとりでビデオを観ている松子(松本人志)になんとも言えない恐怖を覚えました。

人生において「おめでとう」は常に幸せな状況下に存在することはなんとなく経験しています。その上で、さっきまで友と騒いでいた部屋に流れる、赤の他人の幸せ…。さっきまでの全ての笑いがフラッシュバックします。ネタの本テーマであろう「何のおめでとうなんだよ笑」という笑いから、「じゃあこれは何に対して祝っていたんだろう」という恐怖に変わっていきました。じわじわと詰めてくる緊張に、最後の飯塚悟志のあの表情ですよ。もう笑うしかありません。(そっか、これはコントなんだ!)とハッとしました。あぁ本当にコントでよかった。

 

恐怖と笑いは全く違うようで、実はかなり近いところにあると思います。お互い干渉しないように距離を保っているけど、すぐにスイッチを切り替えられるような、不思議な感情ですよね。私はジャンルや媒体問わずホラーが大の苦手ですが、お笑いで感じるゾワッとする狂気や恐怖は割と好きです。笑いの方に感情をグッと引き寄せられる感覚が好きなのかもしれません。

 

クイズ番組

 

東京03が好きなら3秒で「アレ?これアニバーサリーウォッシュじゃね?」と気付くと思います。まさかの実写化です!ヤッター!(アニバーサリーウォッシュは、東京03の単独ライブ内の幕間映像で流れた線画アニメ)

おそらく角ちゃんの俳優業を鑑みてのネタ選びだったと思うんですが、設楽さんが増えたことでおもしろい所もめちゃくちゃ増えています。何より設楽さんのアホめチンピラ、めちゃくちゃ良いー!とてもワクワクしました!

元と少し変わった点について設楽さんが「元がテレビ的に地味だったのでハンマーを使った」と仰っていましたが、あれが実にテレビでめっちゃワクワクしました!ハンマー(発泡スチロール製)で飯塚悟志をぶん殴る角田晃広なんてなかなか観れませんからね!「えっ!テレビで東京03がテレビしてる!」って感じでした。

そういえばそもそも最近テレビでそんな映像も観ないですよね…。そういう世界に憧れて芸能界に入る方達も多いでしょうから、こういうコント番組は視聴者だけでなく芸人さんも嬉しいと思います、知らんけど。

番組名のハンマー×ハンマーもHUNTER × HUNTERとか、ハンマーカンマーみたいで何にも関係ないのになんかおもしろかったです。

 

仁義なきマジシャン

 

セットから衣装からシチュエーションから、何から何まで【コントやってます!】と表しているようで大変興奮しました。

最初はマジシャン同士の抗争かと思いましたが、それだと設楽博士の展開に広がりませんよね。気持ちよく裏切られました。そしてキャラの無駄遣いがない感じ。特にロッチのキャラの立たせ方がうまいと思います。コカドさん(ロッチ)の「なんか仕掛けあるぞ!」とか。ツッコミだけど芯に触れないギリギリのところでネタを立たせているのが非常によかった。科学VSエンターテインメントのくせに、最終的に科学がエンターテインメントを用いて勝つ(?)のもよかったです。

 

 

特に好きだと思った4つを書いてみましたが、それ以外が良くなかった訳ではないです。さらばのクリーニング屋や、ジャンポケとライスの小さな疑い、チョコプラのファクトリークルーズ、ほぼ全員出演のお昼の生番組なんかももうニヤニヤしながら観ていました。とにかくコントは最高ですね。

 

少し前によくあった、理不尽ないいがかりや意味の無い差別ネタが苦手なんですけど、この番組ではそういうネタがなくてとても観やすかったです。お笑いの水準が上がったような、でも、誰も傷つかない笑いではない。

意味があっておもしろければ、そしてネタ中であればいくらでも傷つけていいという自論です。もちろんイジる方もイジられる方も、どちらも美味しくなくてはいけませんが。

 

私事ですが、もし先日コントが失くなったらどうしようとシミュレーションしました。お笑いがないと死ぬ訳ではないけど、お笑いがあったから今も生きているような女です。かといって永遠を約束したエンターテインメントなんてありません。いつかに備えて勝手に怯えてしまうのは私のくせですが、今回の件は特に寂しくて悲しかったので、心の健康のために途中でやめました。何もかも自分のためでしか動けない人間です。

私も誰かの創ったコントの一部だったらいいのに、そんなことしか祈れません。